南極 2018 9 1
私は、「南極料理人」という映画を見たことがあります。
「南極料理人」は、2009年に公開された日本映画です。
主人公は、南極観測隊員のメンバーとして派遣され、
その任務は、「ドームふじ観測拠点」で、
越冬する隊員8名分の料理を用意することでした。
ウィキペディアによると、
ドームふじ基地(ドームふじきち)は、
標高3810mに位置する日本の南極観測基地であり、
1995年に「ドームふじ観測拠点」として開設され、
2004年4月1日に「ドームふじ基地」に改称された。
「ドームF」と称するドーム状の地形の頂部に位置し、
富士山と標高が近いことから「ドームふじ」と名付けられた。
ドームFは、東南極の南極高原の円頂丘の一つで、
ドームA(標高4093m)と並ぶ最高峰の一つだが、
4000m近い標高のうち氷床の厚さが3000mを占めている。
(引用、以上)
南極と言えば、最近、ニュースで、
英国のエジンバラ大学の研究者が、
分厚い「氷床」の下に、
世界最大級の火山地帯があることを発表しました。
このような火山が、活火山か休火山かわかりませんが、
たとえ噴火しても、噴煙が南極大陸に上るわけではなく、
氷床が破壊されるだけでしょう。
そういうわけで、豊かだった南極大陸を覆う氷床が消えるわけでもなく、
古代文明の遺跡が現れてくるわけでもありません。
南極プレートは、安定している「プレート」です。
私が注目しているのは、
アフリカにある「大地溝帯」(グレート・リフト・バレー)です。
ウィキペディアによると、
大地溝帯の形成は、地球内部のマントルの対流と関係がある。
この大地溝帯周囲は、地熱温度が高いことが観測されている。
これは、マントルの上昇流が、この辺りに存在していることを示している。
マントルの上昇流は、マントル・プルーム(ホット・プルーム)とも呼ばれ、
大陸分裂の主要因と考えられている。
現に大地溝帯の北端近くには、
ホット・プルームが地上に現れた形態であるアファールホットスポットがあることが知られている。
このマントル上昇流が、全体として、大地溝帯周囲の地殻を押し上げ、
さらに地殻に当ったマントル上昇流が東西に流れることで、
アフリカ大陸東部を東西に分離する力につながっていると考えられている。
このため、大地溝帯では、中央部に巨大な谷、周囲に高い山や火山を見ることができる。
(引用、以上)
リンゴの皮 2018 6 10
私たち人類から見れば、
大陸というものは頑丈なものに見えますが、
地球全体の構造から見れば、
大陸は、リンゴの皮のように薄いのです。
ニュースでは、連日、
ハワイ島の噴火が伝えられますが、
この噴火が「スーパーホットプルーム」に絡む動きでないことを祈りたい。
私が子供の頃、庭に井戸があり、
井戸から水をくむには、「呼び水」が必要であり、
地下水をくみ上げるには、呼び水が重要な役割をしていました。
さて、「スーパーホットプルーム」とは、
プルームテクトニクス理論に出てくる言葉で、
スーパーホットプルームが起こるところは、「隆起する大陸」となり、
スーパーコールドプルームが起こるところは、「沈みゆく大陸」となります。
地球の地殻変動や火山活動は、
プレートテクトニクス理論では、全部、説明できないところがあります。
そこで、プルームテクトニクス理論が出てきたのです。
詳しくは、以下の「プルームテクトニクス 2004 10 5」を参照してください。
やがて、今世紀中か、来世紀には、世界地図の地理的変化が起こるかもしれません。
プルームテクトニクス plume tectonics 2004 10 5
「プルームテクトニクス」という理論を知っているでしょうか。
プレートテクトニクスは知っているが、
プルームテクトニクスは知らないと言う人が多いでしょう。
多くの人が知っているプレートテクトニクスとは、
簡単に言えば、プレートというものが、徐々に移動していくと考える理論です。
たとえば、太平洋プレートが移動し、大陸プレートと衝突するところに、
地震や火山が多くなるということです。
ちょうどよい見本が、日本です。
太平洋プレートと大陸プレートが、ぶつかるところに位置していますので、
日本列島は、火山列島とも、地震列島とも言われています。
しかしながら、地殻変動や火山活動は、
このプレートテクトニクス理論では、全部、説明できない部分があるのです。
そこで、プレートテクトニクスを補完する理論として、
あるいは、新しい地殻変動の理論として、
プルームテクトニクスという理論が出てきたのです。
この理論は、プレート同士が衝突するという地球表面の動きよりも、
むしろ、マントルなどの地球内部の動きに焦点を当てた理論と言えます。
そして、こうした地球内部の動きが、地殻や大陸に、どう影響するかを考える理論です。
これは、簡単に言えば、こういうことです。
日本付近では、太平洋プレートが、大陸プレートの下に、沈み込んでいますが、
「沈み込んだプレート」は、塊として、上部マントルの底にたまります。
これを「スラブ」と言いますが、
このスラブが、やがて巨大な塊になると、その重さで、上部マントルの底から、
下部マントルの中を落下していきます。
最終的には、この巨大な塊は、下部マントルの底、つまり外核の上にたまります。
こうした現象は、マントルに比べれば冷たいので、大規模な「熱の下降」と言えます。
これを「スーパーコールドプルーム」と言います。
このスーパーコールドプルームが起こるところにある大陸は、「沈みゆく大陸」となります。
また、こうした場合に、やがて、スーパーコールドプルームとは逆のものができます。
これが、スーパーホットプルームです。
このスーパーホットプルームとは、地球内部の外核部分から地表の地殻へ向けて、
下部マントルや上部マントルを突き抜ける「巨大な熱エネルギー」となるのです。
こうしたスーパーホットプルームができるところは、
火山活動が活発になり、「隆起する大陸」となります。
やがて、地球は、こうした地殻変動の活動期に入ってくると思います。
つまり、何が言いたいのかというと、
プレートの中央部であっても、地震や火山とは関係ないと言い切れないということです。
むしろ、これからの時代は、プレートとプレートが衝突するところよりも、
プレートの中央部や周辺部の方が、地殻変動が大きくなると考えています。